こんにちは、通販 眺めのいい生活サイト WEBマスター:世空です。
今月は珍しくお堅いテーマで書いています(笑)。
さて国の財政について、毎日少しずつ書いていますが、今日のテーマは、国家予算の特別会計についてです。
特別会計とは、昨日も書きましたが、国が一般行政を進めるための主要な経費以外の、各省庁が行う特定の事業に使われるお金のことです。
現在この特別会計は、各省庁管理で不透明性が高いということもあって、「裏会計」とか「埋蔵金」とか呼ばれることを、よく目にするようになりました。
必要に応じて法律に定められた特別な処理をすることがありますが、特別会計は正式な国の予算ですし、基本的には一般会計と同じチェックや手続きが行われています。
それがなぜ「埋蔵金」などと呼ばれるかといえば、特別会計そのものは以前から公表されていたのですが、この中身についてのバランスシート(貸借対照表)が公表されていなかったからと言えます。
このバランスシート(貸借対照表)を公表したことで、特別会計の積立金や余剰金の額が掘り当てられ、それが「埋蔵金」と呼ばれるようになったわけです。
「埋蔵金」と呼ばれる積立金や余剰金は、2003年に俗に言う塩川清十郎元財務相による「すき焼き発言」が発端となって発覚しました。
当時の小泉内閣政権下で塩川財務大臣は、「母屋(一般会計)では節約をしてお粥をすすっているというのに、離れ(特別会計)では子供が贅沢にすき焼きを食べている」というような内容が発言の中身です。
そして道路公団の改革の中で、公団の資産を査定することになり、埋蔵金の存在が広く知られるようになってきたのでした。
それまで一般会計で手いっぱいの財務省と国会、政府の状況にあって、この埋蔵金の存在は、一部の政治家や関連専門家のみ知るところだったと思われます。
こうして日の目を見た埋蔵金ですが、今後の有り様にたいへん注目しなくてはなりませんね。
つまりどう活用すべきかということです。
それが完全に存在してはいけないものであった場合、経済不況だからといって、すぐにあちこちにまわして活用できるといったものでもないと思います。
またなぜ埋蔵金が存在するようになったのか、その原因といままでの過程を見つめ直すことも大事ですが、そもそも予算とはどうあるべきでどう構成されるものであるか、もう一度見直す必要があります。
毎年、何十兆円も組まれ、それを全体的に俯瞰しながら、細微に渡って有効に運営・活用するというのは、今の政府構造では無理があるのは事実です。
常に改革行政を行い、世の中の激しい変化に対応する、柔軟性とスピード、パワーが必要ですね。
これは行政だけに限った話ではありませんけど。わたしも切に欲している能力です。。。。
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