こんにちは、通販 眺めのいい生活サイト WEBマスター:世空です。
昨日、母からの電話で、懐かしい人が亡くなっていたことを知りました・・・。
もうわたしの中では、無邪気な時代の頃の思い出となっていた人でした。
病気によって、後天的な障害を持ち、精神薄弱者(と、いう言い方の表現は適切でありませんが)であった彼は、川を挟んで隣に住んでいたということもあり、生活の中でもちょくちょく関わることがありました。
いつもほがらかで楽しいことが大好きで、乾いたタバコのいい匂いをいつも漂わせて、人なつっこい特徴のある笑い方をいつも見せていました。
わざと難しい話をされ近所の人からかわかわれると、一生懸命うまく答えようとして必死でいつもの笑顔を浮かべながら、顔をひきつらせていました。
恥ずかしいことに、子供ながらの無邪気さと気遣いのなさで、ときには進まない会話に苛立ち、わたしも彼に答えられなことを尋ねたりしたことがありました。
アベくん!・・・十以上、歳が上だったと思います。まるで年下の人を扱うように、絶対的優越感で、彼をそう気軽に呼んでいました。
彼の怒ったところは見たことがありませんでした。傷ついた表情はときおりそっと見るときがあり、からかわれても自分だけの責任のように感じていました・・・。
アベくん(懐かしさと尊敬をこめて、いまはそのままで呼ばせて頂きます。)のお父さんが亡くなられて、アベくんは施設へ入りました。
別れの挨拶をしたことも、いつの間にか忘れていましたが、別れ際もまた明日も会えるような雰囲気で振舞っていたことを思い出しました。
その後、一度も会わず、わたしは上京し、早い都会生活の流れに呑み込まれて年月は過ぎ、いつの間にか、アベくんのことは忘れてしまいました。
いま彼との思い出が自分にとって、何を意味していたのか、少しづつ表れつつあります。
いまさらながらの後悔と、陳腐な哀惜の念に、わたしは自己嫌悪です。。。
彼の魂は、いつまでも朗らかに笑い続けることでしょう。わたしが都市生活の中で抱えてきた、苦しみやつまらない心根を。。。
今日の一言:命、それを持って自分を生き抜く間、決して彼のことを忘れない。
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