あけましておめでとうございます!通販 眺めのいい生活サイト WEBマスター:世空です。
2008年、本年も何卒、よろしくお願い致します!
みなさまに今年もよりご満足いただける様、いただける様・・・、お山の上で只今奮闘しております!
みなさんは、今おこたに入ってみかんを食べながら、お正月番組を楽しく観ていらしゃるのでしょうか?それともゆったりした気分でお年始参りに出かけていらっしゃるのでしょうか?
え〜、わたしたち夫婦は、只今山に来ております!下調べでは決して知ることの無かった、危険度の激しく高い山で、初日の出を迎えるべく、年始から命がけで、山に登っております。
毎日、我が家から望む神奈川県伊勢原市にある丹沢大山国定公園の大山で、初日の出を観ようと思い、昨日の大晦日から準備し、そのまま夜の更けやらぬ朝4:18分の特別運行始発電車に乗り、ちょっとしたハイキング気分で山登りに出かけたのでした。
スムーズに電車の後、バスに乗り換え、登山鉄道で、阿夫利神社の下社に着き、いざ山頂本社へ向けて、ハイキング開始となったわけですが・・・・。
一言申しますと・・・、ハイキングと表現するには、危険すぎますっ!しかも真っ暗な夜での登山は、間違いなくアドベンチャー!!
わたしが考えていたのは、整備されて、適所適所に灯りの付いた山道を、旧年を省みながら、新年に向けて物思いつつ、噛み締めるような気持ちで登ることを予想していたのですが。。。
阿夫利神社下社の脇から始まる、山頂上社への登山コースは、いきなり100段はあるとてつもなく危険極まりない急角な石段から始まるのでした。
誰か足を滑らしたら、間違いなく大怪我をし、下にいる人間も雪だるま式に巻き添え必死のアトラクション度【高】の石段でした。手すりが付いているものの、危険な薫りぷんぷんのスタートです!
その真っ暗な最中、その石段を登りきると、最低限の加工が最小限に施された山道が、本格的に開始です。
登り始めてすぐに思ったことは、懐中電灯を念のため、持ってきておいてよかった、ということです。アウトドア用の高いマグライトを、気分演出のために持って来たのですが、「演出」ではなく「必要」でした・・。
灯りの無い真っ暗な崖のような山道を誰が想像したでしょうか?わたしが下調べをしっかりしていなかったところが原因として大きいのですが、他の登山者の持つ懐中電灯の光が無ければ、遭難するかもしれません。
とにかく大山観光電鉄のホームページには、軽く登山コースとだけ記載がされて頂けですので、かなりの勘違いでこの山道に挑んだわたしたちなのでした。
ただ寒くなかったことが、数少ない救いの一つでした。冬の山なので、もちろんそこそこ気温は低いのですが、天候に恵まれて寒さが緩やかな上に、ハードな運動をしているので、バランスが丁度良く、寒くも無ければ熱くもなしといった感じで、マイナスイオンいっぱいの爽やかな空気の中、わたしだけがぜいぜい息を切らせながら、険しい山道を山頂目指して登ったのでした。
SOHOでデスクワークという、極力運動することが少ない生活の中で、驚くほど持久力が落ち、常に妻が先行して登る様を見て、自分で自分が信じられない思いでした(笑)。
他の登山者は、登り始めということもあって、大して息を切らすことも無く登っているようでしたが、わたしははじめからぜいぜいと激しく呼吸し、その内、喉の奥に血の味を感じるようになる始末・・・。
きちんと記憶していなかったので、どれくらいの時間、この非日常的運動を果てしなく続けなくてならないのかわかりませんでしたが、情けなく喘ぎながらも、山頂まで体力的には問題無いことだけは、不思議に分かるのでした。
つまり身体がなまっているだけで、本来の身体能力では、普通のアトラクションというだけのことなのです。・・・しかしアトラクションをしにくる予定ではなかったと、ひしぐような呼吸をしつつ、激しく思ったりするのでした。
不満たらたらのような書き出しですが、なまった身体で激しい呼吸とうらはらに、険しすぎる山道を登ること自体は楽しくて仕方ありませんでした!
とにかく山の空気が澄んでいて爽やかで気持ちいいのです!雪が舞っていて寒すぎると、たぶんこんな感想にならず辛かったと思います。ほんとうに天候に恵まれました。
残念なのは、持って行ったデジカメが、長年のハードな使用で特に電池が老朽化していたため、一枚の写真も撮れずに電池切れとなってしまったこと。
なのでこの日の日記の写真は、全部携帯電話のデジカメなのです。そのため美しすぎる景色と眺望に大して、撮影品質にはたいへん不満なのですが、それでも今回はよく撮れた方だと思います。デジカメで撮りたかった美しい景色が、携帯電話のデジカメですと、露光機能が適正で撮れず、残念ながらたくさんのショットを諦めたのでした。
随分前に買い替え時をとっくの昔に向かえています、うちのデジカメは・・・・。
残念ながら、山頂で初日の出を観る前に、夜明けを迎えそうでしたので、途中開けた場所から、他の10人ぐらいの登山者と一緒にデジカメや携帯電話を準備して、初日の出の瞬間に備えました。
そうして待つこと10数分後の6:30過ぎに、2008年の初日の出を迎えたのでした。(その瞬間の写真が、本日最初の写真です。)
物思い感じることが多く、気持ちはゆらゆらした中途半端なわたしの前に、悠然と現れる太陽・・・。周りの登山者の見て、自分勝手に佇み、自然には簡単に心を開け放つのに、他人にはぶしつけで優雅さのない、美しくない生き物の有様を見て、人間という種のこれからの道は、この山道以上に険しく多難だということを、はっきりと感じてしまったのでした。
太陽が輝きを増すと共に、比例して濃くなるこの気持ちの影は、わたしの中でどう解決してゆくべきものなのでしょうか?
残りの人生の中で、きっとこれが大きなテーマの一つになっていることを、この初日の出の中でくっきりと明るみに出されたように思う、わたしなのでした。人は予想以上に小さく卑屈で情けない・・・、まぶしい朝日の中で、そんなネガティブな思いに浸されたのでした。
また同時に、いつもこのような思いに対して思っている答えの一つとして、「人は課題を持つからこそ、生を与えられている」という思いが、わたしの中にあります。
課題の中にあって、強き心で取り組むことが、生活の一つの側面であると、わたしは考えます。・・・課題の多すぎるわたしの生活ですが、目をそらさず、一つ一つ丁寧に取り組んで行こうと常々考えています。
何はともあれ、こうした瞬間に妻と五体満足・無病息災でいられることを、本当に感謝しました。ありがとうございます。今後、どんな多難に見舞われようとも、この感謝は尽きることがありません。
こうして初日の出を向かえ、途中山梨方面では、これまでに見た中で、一番美しく雄大な富士山を見た後に、息を吐ききったような感じの中、無事に妻と山頂にたどり着くことができました。
そこから展望した関東平野の広がりは、言葉も出ませんでした。残念ながら携帯電話のデジカメでは、まったくきちんと撮影できなかったのですが、逆に目にしっかり焼き付けることができました。
いつもの住まいが、夢を追って状況した東京が、人々が息づく関東が、すべて見渡せるのでした。
多くの思いが去来する中、わたしたちが住む場所を探したのですが、正確に特定することが出来ませんでした。
標高は、1252mで、そう高いわけでもありませんが、上空を見上げると宇宙が透けて見えそうな感じがして、手を伸ばすと吸い込まれそうな気分になりました。
眺めを堪能し、登る人にいろいろな相を見ながら、下山したのですが、下りるときにたいへんだったのは、すでに足が限界に来ていて、妻ともどもたいへんな筋肉痛を伴って、危険な山道を下りたのでした。
下りる際に妻が一度尻餅をついたぐらいで、なんとか怪我することなく無事に、この荒行をやり終え、また浮世に戻ることができました。
帰りに、健康的にお腹を空かせている妻とはうらはらに、お腹が空いているのだか空いていないのだかわからないぐらいに体力を消耗したわたしは、妻と大戸屋という、二人のお気に入りのチェーン系の定食屋に入り、鳥ソースカツ丼&うどん定食を食べました。
妻は満足そうに食べていましたが、わたしは砂が混ざった味わいしか感じられませんでした。
肉体的には、とっても疲れたのですが、精神的には気分爽快で、特に妻は厄落としができたと言って、自らの気持の浄化作用を表現していました。
そんな状態にも関わらず、街ではバーゲン戦線が開始となっていましたので、ちょっとだけ!ちょっとだけ!といいつつ、いつものお馴染みのショップに足を引きずるように運ぶ、煩悩に満ちたわたしたちなのでした。
そうこうしている内に、日暮れになり、ようやく帰途に着き、元旦から山登りとバーゲンという激しい意味不明なスケジュールを終えたのでした。
こんなわたしですが、本年も何卒よろしくお願い致しますっ!
このページのトップへ
|