キリスト教には、カトリックとプロテスタントがあります。
カトリックは、正統教義の旧教であり、ローマ教皇を首長に仰ぐローマ・カトリック教(ローマ教会)と、その支配に服さない、たとえばギリシアのカトリック教会(ギリシア正教)とに大別されます。
一般的には、カトリックといえば、前者のローマ・カトリック教をさします。日本では、古くから天主教といわれているのがそれです。
プロテスタントは、十六世紀のルターなどによる宗教改革がはじまりとなった、キリスト教の新しいさまざまな教義と教会を総合的に表した新教です。
キリスト教の葬儀の意義・目的は、亡くなられた人の生前の生活を育み、守り、導いて下さった唯一の神・主イエス=キリストに感謝と賛美を捧げ、同時に残された遺族や関係者に対する神の恩寵をともに祈ることにあります。
仏教式のように神に召された人の霊・魂を慰め、冥福を祈ることではありません。
あくまで神に向かって礼拝を捧げることを念頭に置き、「故人の冥福」や「供養」をいった仏教用語を使うことはタブーとなっています。
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