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挨拶まわり |
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葬式で参列して頂いた方々・お世話になった方々に、葬儀の翌日か翌々日、遅くとも初七日までには、挨拶まわりを行いましょう。 葬式の世話役・弔辞奉読者、僧侶、近所の方、駐車場や設備・備品をお借りした方・病院・医療関係の方、故人の仕事先、喪主・家族の勤務先などに、葬儀直後はなるべく喪服を着用し、ご挨拶をします。 |
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礼状・挨拶状 |
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遠隔地で葬式のご挨拶ができない方・葬式でお世話になった方、弔辞・弔電を頂いた方、お悔やみ状を頂いた方などに、礼状や挨拶状を出します。その際、香典返しの時に、一緒に添えることが一般的になっています。 また最近は交友関係が浅く広くなっている傾向が多いことから、挨拶まわりを行き届かせることは難しくなっていますので、礼状などを出すことで、誠意と感謝の意を伝えることができ、真心を表現できます。 法人関係は、葬儀の支出を証明するためにも、領収書がわりにこれらの書状を必要とするところもあります。 |
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死亡通知 |
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仕事や学校などの公の関連各所に、通知状を出します。同窓生や、葬儀をお知らせしなかった方、故人の商売を引き継いだ際の取引先、学校への子どもの葬儀日の忌引届けなどへ、通知します。 |
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初七日 |
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亡くなられた日から7日目に行います。現在では遠隔地から来られた親近者などを考慮して、葬儀当日に同時に法要を行うことが多くなりました。 |
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四十九日 |
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由来として仏教では死後七日ごとに生前の罪障審判があり、その七回目の四十九日目の審判で次に生まれるところが決まるとされています。 この四十九日間を中陰(中有)といい、四十九日とは中陰が満了することから、満中陰ともいわれます。 また七七日(しちしちにち)も、四十九日と同じ意味です。 亡くなられた前日から数えて七日目を初七日として、七日ごとに法要を行います。七回目(四十九日)を忌明けとします。 この49日目、もしくは35日目に行う法要を、忌明け法要といいます。現在では、49日目、もしくは35日目の直前の休日に行う場合が多くなっています。 僧侶と親戚関係を中心に故人の友人や、特に関係の深かった方を招きます。 連絡は、電話、または案内状のはがきにて行います。 |
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新盆(にいぼん) |
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故人の忌明けが済んで、初めて迎えるお盆を、初盆(はつぼん)または新盆(にいぼん)といいます。 本来は四十九日後の初めてのお盆を新盆とするのですが、地方により四十九日内に迎えるお盆も、新盆をするところもあります。 供養には精霊棚を作り、お供え物のほかに故人の好物などを供えるところが多いようです。 |
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納骨 |
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事情により、火葬したその日のうちに、あるいは翌日に埋骨という例もありますが、一般的には初七日か三十五日、四十九日あたりに納骨、もしくは埋骨が多いようです。 納骨堂へ納骨しますが、現在の墓地難や費用などの理由により、墓をつくらず、永代納骨といって納骨堂で永久供養をしてもらうケースも多くなりました。 |
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埋骨式 |
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墓地に近親者が集まって、お墓に遺骨を納める儀式です。僧侶の読経のあと、近親者の手で遺骨を墓に納めます。水・生花・線香・蝋燭が必要となります。 墓石がまだ準備できていないときは、仮の木の墓標を建てて、墨で表に戒名を、裏には生前の俗名と生年月日・亡年月日を記します。 先祖代々のお墓に合祀する場合は、そのお墓の墓石に、新しく戒名もしくは俗名と生年月日・亡年月日を彫り加えます。 式のあとは、参列者の労をねぎらい、自宅または料亭で料理をもてなします。 |
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形見分け |
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四十九日の忌明け後に、近親者や友人に故人の愛用品を分け与えます。 形見分けは、ごく親しい方々に限ります。どんな場合であっても、遺品は包まずに、そのままの状態で渡します。 目上の方には、先方から特に希望がない限り、失礼にあたるため形見分けをしません。 形見分けを受けて欲しいと云われた場合は、喜んで頂きにあがるのが礼儀となっています。その際は、特にて手土産は必要ありませんので、日時を相談して出向きます。 |
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香典返し |
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香典を頂いた方々へ、忌明けの挨拶と感謝の心を込めて、お返しの品を贈ります。 葬儀の当日に渡すものを、「即返し」もしくは「その場返し」「当日返し」といいます。また四十九日の忌明け後に、忌明けの挨拶状を添えて贈る場合もあります。 |
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喪中はがき |
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喪中に新年を迎える場合、慶事を避ける意味から、年賀状は出しません。その代りに、年賀欠礼の挨拶状として喪中はがきを郵送します。 喪中はがきは、12月初旬に先方へ到着するようにします。 喪中はがきを頂いた場合は、松の内(1月7日)を過ぎて、「寒中見舞い」として挨拶状を出します。 |
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年回法要 |
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亡くなられた同月同日の命日を「祥月命日(しょうつきめいにち)」といいます。毎月の亡くなられた日と同じ日を、月命日とし「月忌(がつき)」と呼びます。 年忌法要は、亡くなられた翌年の祥月命日に、一周忌の法要を行います。 その翌年には、亡くなられた年を入れ3年目の法要として、三回忌を行います。 その後、6年目に七回忌、12年目に十三回忌とし、さらに十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、三十七回忌、五十回忌、百回忌と続きますが、一般的には三十三回忌までを最後の年回法要としています。 また通常、法事とよばれる行事は、この年会法要を意味しますが、本来は仏教行事のすべてを指していいます。 |
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年忌明け |
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一般に三十三回忌の法要が済むと、故人は完全に成仏したと考えられており、これを年忌明けといいます。地方によっては、弔い上げ(とむらいあげ)・問い切り(といきり)・問い上げ(といあげ)ともよんでいます。 |
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