生理周期において排卵期を過ぎ、黄体期に入れば避妊の必要がなくなります。
基礎体温計による基礎体温の曲線が、完全に高温期(黄体期)に入っていることを示しているのであれば、それ を避妊の目安にできます。
ただし体調などに左右されますので、確実に避妊をするのであれば、スキンなどの避妊用具を使用しましょう。
避妊は理性による意識的なコントロールです。
人間ならだれもが持ちうる性の衝動ですが、これは健康で正常な人間であってもなかなかコントロールしにくいものです。
いや健康で正常な人ほど、元気な分(?)コントロールしにくいのかもしれません。
性への意識・行動・表現は、時代が進むにつれ「乱れている・開放的」と言われます。
しかし同時に、これは時代がもたらす変化でもあるのです。
日本人の食生活が豊かになり、使い古された言い方ですが、欧米型のような著しい発育が進むと、身体も自然と早熟し、性の衝動が早いものになるのもうなずけます。
またメディアの進化と拡張によって、インターネットなど、いままでにはなかったところで手軽に性の情報が手に入るようになりました。
避妊はもちろんですが、それ以前の初体験、古めかしくいえば婚前交渉の意識も大きく変化しています。
初体験年齢に関して、アメリカ・サンディエゴ州立大学では、56年間にも渡って調査を行いました。
1943〜1999年の56年間に530件の研究が分析され、「レビュー・オブ・ジェネラル・サイコロジー」に掲載されています。調査の対象となった若者は、延べ25万人にも上ります。
それによると予想通り、アメリカとカナダの女性においては、性の初体験年齢がどんどん早まっています。
- 1943年の初体験年齢の平均 19歳
- 1999年の初体験年齢の平均 15歳
また性的に活発と見られる若い女性は、13%から47%に急増しています。
性についての罪の意識(?!)も若い女性を中心に薄れているそうで、結婚前のセックスを認める婚前交渉是認派は、12%から73%に劇的に増えています。
若い男性の場合でも、40%から70%に増加しています。
結婚前まで純潔を保てば、性感染病(STD)や望まぬ妊娠、中絶を減らせると、禁欲主義を唱える人たちは主張していますが、公民権擁護組織「米国市民自由連合(ACLU)」などの禁欲政策批判派は、純潔とは科学的に求めるものではなく、イデオロギー(思想として・考え方)にあるとして、思春期の青少年が避妊の知識を得るのを阻害してしまうことを危惧しています。
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