「母の日」との関係
母の日とカーネーションの関係は、アメリカの提唱者のアンナ・ジャービス女史の母が好んだ花だったからでしたが、その母が敬虔なキリスト教徒であったところから、キリスト教においての説話も重要なポイントになっていると思われます。
キリスト教の説話では、イエス・キリストが十字架にかけられた日、最後を見送る母マリアが流した涙の跡に、一輪のカーネーションが咲いたと云われています。
そしてカーネーションの、中央の赤い色は、キリストの体から、散った血の色とされています。 ここではキリスト教徒にとって、カーネーションは「母と子」の関係を象徴するところとなります。
名前の由来
古代ギリシャ人の、オリンポスの神々の主神ゼウスに花冠を捧げる習慣にさかのぼります。
その時代、花冠を作るために、カーネーションは欠かせないものとされていました。
それにより、花輪を意味するラテン語の「CORONA」から、「CARNATION(カーネーション)」と名付けられたといいます。
花言葉
カーネーションの花の色によって、次のように花言葉が結び付けられています。
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花の色 |
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花言葉 |
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赤 |
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真実の愛・愛情・情熱 |
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白 |
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尊敬・純潔の愛 |
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ピンク |
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感謝・上品・気品・暖かい心 |
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黄色 |
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美・嫉妬・愛情の揺らぎ・友情 |
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紫 |
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誇り・気品 |
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特徴
形としては、主に2種類に分けられます。
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タイプ |
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特徴 |
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スタンダードタイプ(大輪) |
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1本の茎に1つの大きい花を咲かせます。 |
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スプレータイプ |
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1本の茎に枝分かれしたいくつかの茎に、花が咲きます。 |
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原産地は、地中海沿岸域だと考えられています。
この地域のギリシアでは、先にも述べたように、古くから行事で使われ、「ゼウスの祭り」では、カーネーションで作った冠をかぶる習わしだったそうです。 その後の古代ローマで、カーネーションは「ジュピターの花」と呼ばれていました。
現在のカーネーション(carnation)は、前にも述べましたように冠を意味するコロナ(corona)に由来すると考えられます。 花形が王冠に似ているところにより、実際カーネーションで冠をつくることもありました。 語源はコロネーション(coronation=戴冠式の意味)からなまり、カーネーションとなったようです。
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